寂しくなったり、不安になった時におすすめの本 マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵
今回は、古内一絵さんの『マカン・マラン』を読んだので感想を書きます。
古内一絵さんの作品は今回の『マカン・マラン』が初めて読む本でした。
目 次
マカン・マランの意味
最初にタイトルをみて思ったのが『マカン・マラン』ってどういう意味なのかなぁと思いました。
作品の中にその答えがあったのですが
インドネシア語で
マカン=食事
マラン=夜
マカン・マラン=夜食です。
少し食べ物に詳しくなれるかも。
『マカン・マラン』は夜遅くに営業していて知る人が知るお店って感じで私の想像ですけど
すごく雰囲気が良いお店なんだろうなぁと思いました。
『マカン・マラン』はタンパク質多めの素朴な温かい身体に優しい料理が多くて
作品のなかに出てくるちょっとした豆知識みたいな感じで
粟とかぼちゃには糖質、脂質の代謝を良くする働きがある。
シナモンは髪、肌を美しくしてくれる
など知っている人もいると思うのですが、こんなちょっとした豆知識も知れるので面白いと思いました。
心にじわっとくる言葉がある。
『マカン・マラン』に来店する人はなにかしら悩んでいる人が多いので、その悩みに対してのシャールの何気ない言葉がじわっと、ホッとするような言葉があってすごく楽になる人が沢山いると思います。
私が心に残った言葉は
足りなければ、満たせばいい。空っぽならば埋めればいい
苦しかったり、つらかったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて前に進もうとしている証拠よ
悩むことが大切な時期がだってある
特別な言葉を言っているわけではないけど、スッと心に入って安心を感じさせてくれる言葉だと思います。
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感想(まとめ)
夜って寂しくなったり、不安になったりするから、『マカン・マラン』のお店みたいに夜中に営業しているお店があると安心を得られたり、孤独感が少なくなるってこともあるのかなぁと思いました。
シャールの言葉で前向きになったり、少し楽になるかなぁと思います。
私は特に2話の『金のお米パン』が好きです。
言いたくても言えないこと、言葉がまとまらず、言えずに苦しんでいる人って結構いるのではないかなぁと思いました。
こういう年頃だからとか、生意気とか、決めつけずにゆっくり話を聞ける、聞こうとする気持ちが大切なのではないかなぁと思いました。
決めつけとか思い込みって誤解を招きやすいし、1つの方向からしか見えなくなるので危険だなぁと改めて思いました。
読みやすいし、忘れがちな大切なことを思い出させてくれる温かい、優しい物語です。
前から読みたいなぁと思っていた本なので今回読めて良かったです。
続きも気になったので読みたいと思います。