<小説> 「風に立つライオン」さだまさし 人が1番大切にするべきなのは「心」
目 次
今回は、さだまさしさんの「風に立つライオン」を読んだので感想を書いていきます。
私は、さだまさしさんは知っていたのですが、小説を読むのは初めてです。
この「風に立つライオン」は大沢たかおさんが主演で映画化されています。
すごく大切な心に残る1冊になりました。
私、映画は怖そうだなぁって思って途中で辞めちゃって最後までみてないんですけど、小説を読み終わった今すごく後悔してます。
映像をみるのと
小説を読むのでは
また全然、印象が違いました。
私の場合は最初、話に入っていくのがちょっと大変でした。
中盤になるとスラスラ読めてすごく良かったです!
この本は決して明るい話ではないけど、読んだら元気、勇気を貰える本だと思いました。
1番印象に残った言葉
物語のなかで、たくさん良い言葉があります。
その中でも1番印象に残った言葉は
ガンバレという言葉は人に向かって言う言葉ではない。なぜなら人は誰でも頑張って生きているのだからその人に「もっとガンバレ」などと他人が言うべきことではない。
それでは誰に贈るのかと聞いたら、航一郎は「自分自身にだ」と答えた。
この言葉です。
私自身、「頑張れ」と言われるのがあまり好きではないので印象に残った言葉でした。
この言葉以外にも良い言葉が沢山あるのでぜひ読んでみてください。
1番大切なのは、心、希望を持つこと
この話は、紛争地域で日本の医師が命と心を時間をかけながら、悩みながら、戸惑いながらも救っていった話。
平和な日本では信じられないほど残酷なことが紛争地域では起きてた。
子供兵と言われている日本でいうと小学生くらいの子供たちが銃を持ち、撃ったり、亡くなったり怪我をしている。
そんな子供たちは怪我も大変なことだが、それ以上に心が壊れかけていた。
航一郎の口癖は「ダイジョウブ」。大変なことを頼まれても「ダイジョウブ」。無理なことを言われても「ダイジョウブ」。
なぜなのかと聞くと「無理」と答えてしまったらそこで終わってしまうから。
可能性はあるから「ダイジョウブ」と答えると。
そんな航一郎にンドゥンクは憧れるようになり…。
月日は流れ、ンドゥングも大人になり、日本で震災がおきました。
そんな中、避難所の中で笑いが絶えない、避難所の中では一番幸せではないかと後から思い出しても思える避難所がありました。
その避難所では、子供も大人も同じ対等な立場で自分にできることを率先してやっていき、
そのなかで木場さんという人が航一郎とそっくりでなんでも安請け合いをしてしまうのですがなんとかしてしまう頼りになる人でした。
つらい出来事があっても笑い声が絶えない避難所になったのは木場さんのおかげなのかなぁって思いました。
こういういざという時頼りになる人ってかっこいいですよね!
(医師が患者から奪ってはいけない最も大切なものはな、命じゃないんだよ。希望なんだ」
これは航一郎が言っていた言葉で木場さんにも通じるものがあって、大変なときだからこそ、ダイジョウブとか、なんとかするって言ってもらえるだけで安心できるし、そういうのが1番大切なのではないのかなって思いました。
私も読んでいるときにすごく安心できたし、もし解決できなくても一生懸命頑張ってくれたって事実は本当なのでちゃんと説明すれば分かってもらえることがおおいのかなって思いました。
繋がり・出会いって大切!
今回、この話を読み終わった後に感じたことは繋がり・出会いは大切だなぁと感じました。
ンドゥングは航一郎に会わなければ亡くなっていたかもしれないし医師に憧れることはなかったと思うから、また人生が全然違うと思うし
だから出会い・きっかけは大切だと思います!
そして日本にも小学生の「あつお」と呼ばれていた男の子もかつてのンドゥングみたいに言葉も発しない。
心が震災によって疲れていたのでした。
その時のンドゥングの対応がすごく良くて感動しました!
この本はつらいなぁって思う部分と感動できる部分があって本当に読んで良かったと思います。
大切な1冊になりました!
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