橋本りんな ブログ

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<読了> 世界で一番かわいそうな私たち 第一幕  綾崎隼

今回は、綾崎隼さんの「世界で一番かわいそうな私たち」を読んだので感想を書いていこうと思います。




綾崎隼さんは、「君と時計シリーズ」を読んだことがあって初めて読む作家さんではないので

今回の新シリーズも手に取りやすかったです。



初めて読む作家さんだと、やっぱり合う、合わないがあると思うので少し勇気が必要かなぁって思います。

特にシリーズものだと。

私は綾崎隼さんは好きなので今回の本も読みやすかったです。


世界で一番かわいそうな私たち 第一幕

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様々な問題があって、学校に行けなくなってしまった人が通うフリースクールの物語です。

始まりは、新潟から東京行きのバスに乗っているときに起きました。バスジャック事件です。

乗客を人質に取り、乗客の中から一番幼い7歳の詠葉が犯人の指示に従い、手伝いをすることに。

結果的に誰も殺されず、無事に解放されたが、犯人が忽然と消えてしまっていた。



事情聴取を行なって行くも中々犯人が捕まらず

学校の友だちから犯人が詠葉が犯人だと疑われてしまう。

精神的に追い詰められたせいで緘黙になってしまいました。

声を出したいのに出せない。

不登校に。

心無い言葉って本当に傷つくし自分が思っている以上にストレスになるから

心無い言葉を言う人が減るといいなぁと思います。




事件後、人々の好寄のから詠葉から守るために引っ越しをしたがまだ学校には通えずにいた。


そんなときにバスジャック事件が起きたとき一緒にそのバスに乗っていて小説家の舞原詩季さんが結婚相手の舞原杏と一緒にフリースクールに通わないかと誘ってきた。

バスジャック事件の本を丁寧に書いてくれて詠葉の気持ちも理解してくれる詩季の元変われるとかもと思った詠葉は13歳の時にフリースクールに行くことに。


詠葉がフリースクールに来てから4年が経ちました。

フリースクールには詠葉の他にも色々なことで傷つき、学校に通えなくなってしまった子たちがいます。



その中でも、舞原杏先生のお母さんみたいな温かさに心を許し、料理を一緒にしたり、勉強したり穏やかに暮らしていました。


佐伯道成が教師として働きはじめるまでは…。


舞原杏先生は、子供たちを見守りながら考えさせて成長を促す感じで
佐伯道成は、生徒の不登校を解決しようと、色々と話を聞いて目の前の問題を解決していく感じです。


私は最初、佐伯さんはすごくいい人で詠葉が好意を持ってしまうのもわかるなぁって思いました。

すごく生徒思いで、教師にも色々なタイプがいるなぁって思っていましたが、後半を読み進めると考えが変わり、人って怖いなぁって思ってしまいました。


まだ第一幕なので伏線が沢山あって分からないことが多いですがすごく面白かったです。

今回分かったのは、人それぞれ考えてることが違うので1つの問題でも立ち位置によって見え方が違うので誤解をしていることが多いのかなっておもいました。

問題が起きた時に大切なのは、自分がどうしたいかだと思います。

問題によってはその問題を解決することを優先するより大切なことがあるかもしれないし

問題が起きた時に冷静に物事を見れるかだと思います。



相手の立場に立って考えるもの大切だと思います。



第2幕も楽しみにしています!