橋本りんな ブログ

塗り絵、読書、日々の出来事で思ったことや感じたことを自分の言葉で発信します。

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あなたと笑って過ごした時間はかけがえのない幸せな時間でした。

お久しぶりです。



すごく暑くて何をするにも嫌になるぐらいですが…。




今回は、藤まるさんの『時給三〇〇円の死神』という小説を読み終わったので感想を書いていきます。








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私がこの本を読もうと思ったきっかけが タイトルと表紙に惹かれたからです。




幸せって少し経ってから実感する

幸せは失ってから気づく



あらすじ


家庭の問題もあり、借金まみれの高校生の主人公・佐倉真司。



ある日、同級生の花森雪希から時給300円「死神


「死神」の仕事は、成仏できずこの世に残る「死者」の未練を晴らし、あの世に見送ること。



「死者」の未練を晴らすために、死者が過ごしている時間をロスタイムといい、

「死者」があの世に行くとロスタイムにどんなことをしても記憶には残らない。覚えていられるのは「死神」だけ。でも「死神」としてのバイトが終わる半年後には「死神」をやっていたことも記憶からなくなる。



記憶からなくなってしまうのに、変わらないのにロスタイムで行動を起こすのは意味があるのか。




五人の「死者」と関わって主人公の佐倉は自分自身の問題と向き合っていき、成長していく。

感想


佐倉と花森が担当する「死者」たちは、皆、一言では言い表せないほど複雑で可哀想でもあり、繊細な人々でした。


私も読んでいてすごくつらくなる話もありましたが、最後まで読んでみて良かったなと思いました。


つらいと思う話もあるので花森さんの明るさが救いで花森さんがいることで面白い、楽しいと思えた物語でした。

でも、花森さんの明るさの裏で秘密もあって…。


結末を知った後にまた始めから読みたくなりました。



自分と向き合うのは自分で思っている以上に難しくて怖くて逃げだしたくなることもあって上手くいかないから自分を責めて苦しい日々を送っていくのかなって思いました。

だけどそんなときに少しでも理解してくれる人がいたら

分かってくれようとしてくれる人がいたら

少しは安心すると思います。


苦しい中にも光があると思わせてくれる物語だと思うので、ぜひ読んでみてほしいと思います。


主人公たちの気持ちがすごく伝わってくるので、すごくつらいし泣くと思います。