<読了> 蜜蜂と遠雷 恩田陸 ピアノやクラッシックに詳しくなくても引き込まれる面白さ
お久しぶりです。
令和になってから初めてのブログ更新です。
「令和」って響きが綺麗で私の中では気に入ってます!
特に変わったなぁって思う瞬間は、まだないですが。
「蜜蜂と遠雷」を読んで
さて、今回は、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」を読み終わったので感想を書いていきます。
私は、ピアノやクラッシック詳しくないので、最後まで読めるかなぁって不安でしたが、最初を読んで流れを掴むと詳しくなくても、引き込まれる面白さがありました。
あらすじ
主な登場人物は4人。
栄伝亜夜 小さい頃からピアノをやっていて、天才少女と言われていましたが、親であり、師でもあった母親が亡くなってしまい、ピアノをやり続ける意味が分からなくなってしまいました。
燃え尽き症候群みたいな感じになっていてしばらくコンクールに出ていなかった亜夜をコンクール出場を勧める。
大学の学長の顔を立てる感じで出場したコンクール。
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール 彼は、ペルーの日系三世で小さい頃、日本に住んでいて亜夜にピアノ教室に誘われ、ピアノを始める。
おやの都合で転勤になり、フランスに。
海外に行ってもピアノは続け、聞いている人の心に残るような心地よい音楽を届ける。
風間塵 養蜂をしながらピアノがあるところを探しながら弾いている。自宅にピアノがない。
すごく耳がよく、自分で調律もできる。
コンクールに出場しているのにピアノと遊んでいるようにすごく楽しそうに弾いていて、誰にも真似できない独特の空気があり、出場しているすべての人に様々な影響を与えることになる。
高島明石 妻子がいながらコンクールに出場。妻子がいながらコンクールに出場するという話題性から、高校からの同級生のカメラマンが取材してる。
このコンクールには記念という意味も込めて出場している。
感想
最初に言ったように、私はピアノにも、クラシックにも詳しくありません。
だけど、この物語は本当に面白くて読んで良かったと思います。
1人1人の心の動きがしっかりと詳しく書いてあるのでイメージしやすかったし、共感できる部分もありました。
高島明石に自分を信じて一生懸命頑張っていれば観てくれている人はいると夢を与えられました。
2つの賞はその結果だと思いました。
マサル・カルロス・レヴィ・アナトール は本当に凄い。聴いている人の心を掴むのがうまく飽きさせない面白さを感じました。
私は栄伝亜夜に共感しながら読んでいました。
コンクールのほんの数日間で凄く成長したし、進化のスピードが速い。
だけどマサル・カルロス・レヴィ・アナトール、風間塵、高島明石がいなければ変わることができなかったと思うので、人との関わりは大切だなぁと改めて思いました。
人の目を気にしてしまうところ、不安になったり、自分の小ささに気づいたりして自己嫌悪の陥ったりすることが私も含めて生きていれば誰でもあると思います。
そういう細かい心情をすごく上手に書いてあるので共感しつつ、癒される、安心できると思います。
ギフトとして贈られた風間塵に。
自分の嫌な部分と向き合った時に苦しみ、悩むと思うけど私は、風間塵の演奏しているときの楽しそうな心情と自由な発想に癒され、安心感を貰えました。
恩田陸さんは音楽を文章で表現できるなんて、ピアノを弾くことができるなんて凄いなぁって思いました。
7年もかけてこの物語を作ってくださってありがとうございます。
印象に残っているシーンがあるの読み返そうと思います。
ぜひ読んでみてください。